緑を守り、活かすことから始めるCO₂削減。
みどりテック合同会社では、造園・植栽管理を通じて、地域の緑を守りながらCO₂排出の削減につながる仕事を目指しています。
私たちが重視しているのは、単に「木を植えること」ではありません。今ある樹木を長く健全に保ち、緑の働きを活かし、将来の管理負担まで考えて植栽を整えることです。
まずは、お客様の敷地や建物にとってどのような効果が期待できるのか。そのうえで、みどりテック自身が日々の事業活動で取り組んでいることをご紹介します。

1.樹木の木陰で、夏の暑さと冷房負荷をやわらげる
樹木は、枝葉によって直射日光を遮るだけでなく、蒸散によって周囲の熱環境をやわらげる働きがあります。環境省の暑さ対策資料でも、樹冠による日射遮蔽は路面や壁面の温度上昇を抑え、街路樹が建物への日射を遮ることで、冷房時の空調負荷やCO₂排出量の削減につながることが示されています。
特に建物の西側・南西側など強い日射を受ける場所では、樹種、樹高、枝張り、建物との距離を考えて緑を配置することで、夏季の屋外環境を整え、条件によっては冷房負荷の低減にもつながります。
みどりテックでは、単純に植栽本数を増やすのではなく、「その緑がどこで、どのように役立つか」を考えた植栽管理を重視します。

2.今ある樹木を、できるだけ長く健全に保つ
樹木は、光合成によって大気中のCO₂を吸収し、炭素として幹・枝・根などに蓄えながら成長します。そのため、新しく植えることだけでなく、すでに育っている樹木を健全な状態で長く維持することにも意味があります。
大きく育った樹木は、木陰や景観、生きものの環境など、長い年月をかけて多くの役割を担うようになります。病害虫の早期発見、適切な剪定、必要に応じた防除、継続的な点検を通じて、残すことができる樹木はできるだけ長く活かします。
ただし、保存を優先するあまり安全性を損なうことはしません。著しい腐朽や倒木の危険がある場合などは、人の安全、建物、周辺環境を優先して判断します。

3.10年、20年先まで無理なく維持できる植栽にする
植えた直後にきれいでも、その場所に合わない樹木を選ぶと、成長後に頻繁な剪定、撤去、植え替えが必要になることがあります。それらには機械、車両、資材、人員が必要です。
みどりテックでは、成長後の樹高・樹冠、建物や道路・隣地との距離、日照、土壌、水やり、将来必要となる剪定などを考え、長期的に無理なく維持できる植栽を目指します。
「植える量」だけでなく、「長く活かせるか」「将来の管理負担を抑えられるか」まで考えることが、結果として環境負荷の少ない管理につながると考えています。
4.早期発見と適切な管理で、大きな処置を減らす
病害虫や樹木の異常は、進行してから発見すると、大規模な剪定、防除、場合によっては伐採が必要になることがあります。早い段階で変化を見つけ、必要な範囲で対応できれば、樹木への負担と将来の作業を小さくできる可能性があります。
また、樹木の特性を考えずに強く剪定すると、その後に枝が旺盛に伸び、かえって頻繁な剪定が必要になる場合があります。みどりテックでは、「必要なところに、必要なだけ手を入れる」管理を基本とします。
これは樹木を守るだけでなく、機械使用、車両移動、剪定枝の発生、資材使用などを長期的に抑えることにもつながります。
みどりテック自身のCO₂削減への取り組み
お客様への植栽管理だけでなく、みどりテック自身の事業活動についても環境負荷の低減を進めています。現時点では事業活動全体のCO₂排出量を定量計測していないため、以下は厳密な削減量ランキングではありません。造園事業で燃料・資源使用への影響が大きいと考えられるものから優先して取り組みます。
1.移動を効率化し、近距離では自転車を活用する
造園業では、現場間の移動や資材運搬に車両を使用します。そのため、まず不要な移動そのものを減らすことを重視します。
- 近い地域の作業をできるだけまとめる
- 現地調査と作業を可能な範囲でまとめる
- 写真や作業履歴を活用し、確認だけの再訪問を減らす
- 移動経路を効率化する
さらに、大型機材や資材を必要としない近距離の現地確認、写真撮影、軽微な点検などでは、自転車も積極的に利用します。車が必要な仕事には車を使い、自転車でできる仕事には自転車を使う。地域密着型だからこそできる方法で、燃料使用を抑えます。

2.バッテリー式機材を積極的に使用する
みどりテックでは、作業能力と安全性を確保できる範囲で、チェーンソー、ヘッジトリマー、ブロワー、刈払機などのバッテリー式機材を積極的に使用します。
バッテリー式機材は、作業現場でガソリンを直接燃焼しないため、現場での燃料使用や排気ガスを抑えられます。また、一般にエンジン式機材より作業音を抑えやすく、住宅地、学校、医療施設、寺社など静かな環境が求められる場所にも適しています。
なお、充電に使う電力や機材の製造にも環境負荷はあるため、「排出ゼロ」とは表現しません。作業内容に応じて、より適した方法を選択します。

3.剪定枝のチップ化・再利用(計画中)
剪定や伐採によって発生する枝木については、単に処分するだけでなく、チップ化して再利用する仕組みを計画しています。
- 植栽地のマルチング
- 雑草抑制材
- 園路等への利用
- 堆肥化などの資源利用
特に、発生した現場やその近隣で再利用できれば、処分場への運搬や新たな資材購入を減らせる可能性があります。一方、チップ化そのものにも機械使用や運搬が必要です。発生量、利用場所、運搬距離などを踏まえ、地域の中で無理なく循環させられる方法を検討します。
※剪定枝のチップ化・再利用は、現在、設備・運用方法を含めて計画中です。

4.薬剤・肥料・資材を、必要な分だけ使用する
病害虫対策や植栽管理では、薬剤、肥料、支柱などの資材が必要になる場合があります。みどりテックでは、多く使うことを前提とせず、対象となる樹木や症状、施工時期、周辺環境を確認し、必要性を判断したうえで適切な量を使用します。
過剰な使用を避けることは、購入費だけでなく、製造、輸送、廃棄に伴う環境負荷を抑えることにもつながります。
5.デジタル管理で、無駄な移動と作業を減らす
樹木情報、写真、作業履歴などをデジタルで蓄積し、過去の状態を確認できるようにすることで、同じ調査の繰り返しや、情報不足による不要な再訪問を減らします。
IT・DXは事務作業を楽にするだけでなく、現場の移動、確認作業、情報の重複を減らすためにも活用します。
できることを、日々の標準に
みどりテックでは、現時点で事業活動全体のCO₂排出量や削減量について、第三者認証を受けた算定は行っていません。そのため、根拠なく「カーボンニュートラル」「CO₂ゼロ」といった表現は使用しません。
今ある樹木を大切にする。緑の働きを活かす。必要以上に切らない。無駄な移動を減らす。近距離では自転車を使う。可能な作業はバッテリー式機材で行う。資材を必要な分だけ使う。剪定枝を資源として活かす方法をつくる。
こうした具体的な改善を一つずつ積み重ね、造園・植栽管理の品質と安全性を確保しながら、地域の緑を守ることとCO₂排出の削減を両立していきます。
参考資料
- 環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」 https://www.env.go.jp/air/life/heat_island/guidelineH30/gudelineH30_all.pdf
- 環境省「ヒートアイランド対策マニュアル」緑陰形成 https://www.env.go.jp/air/life/heat_island/manual_01/06_chpt4.pdf
- 林野庁「森林は二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の防止に貢献しています」 https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/con_2.html
